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三菱UFJ国際投信「トレンド・アロケーション・オープン」-Part2

  投資信託の裾野を広げようと活動されている三菱UFJ国際投信株式会社のプロダクト・マーケティング部 商品戦略グループ・リーダー 吉田研一氏にお話を伺いました。 商品概要ページはこちら >>

取材日時  平成24年6月16日  14:00~16:00
場所        国際投信投資顧問 皇居が見える会議室にて

このファンドのもっとも特徴的な理念を教えて下さい。

  投資に迷われている方にこの1本を持って頂きたいというのがコンセプトです。
  このファンドは価格が相対的により上昇すると見た資産の投資ウエートを引き上げること、そして、相場の下落局面にも管理機能を設けて、リスクをコントロールすること。この二つが運用戦略における主要な特徴です。

やはりこのファンドは「資産形成層、男性」が想定される顧客層になるのでしょうか?

  性別は問いません。基本的にはどんな方にも中・長期投資のコアとして保有していただける特性を備えた運用商品であると考えていますので、中・長期に投資していただける方ならどなたにもお持ち頂きたいです。

  投資に慣れていない投資家がマーケットの動きを見極めて、資産配分のメンテナンスを行うことは簡単ではありません。このファンドは「機動的なアセット・アロケーション」により、効率的な資産配分を目指し、お客様に代わり継続的にメンテナンスする、という運用を行います。そして、積極的に情報提供をします。どんな投資環境にあるのか、今どんな資産にウエートを置いて投資しているのをお伝えすることで、安心していただく。これが中長期で投資を続けていただくために、必要なことだと当社は考えています。

相場急変が予想される際の運用ポリシーやリスク管理はどんなものですか?

  トレンド・アロケーション・オープンでは、下落リスクに対するリスク管理手法を備えていて、これをダウンサイド・リスク・マネジメントと言います。これは直近12ヶ月間中最高値からのファンドの基準価額の下落率を参考に、短期債やキャッシュを組み入れてファンドのリスク量を調整するというものです。ファンドでは制御目標とする過去12ヵ月の下落幅(※これをリスク・バジェットと言います)を15%~20%の間において、管理を行なっています。嵐で傷んだ船が一時的に港に戻って船の修復を待ってから再度出港する様に例えられるかもしれません。無理をして航海を続けるよりも、傷を癒してからまた船出しよう、ということです。

リスク・バジェットがゼロとなった後の運用方針をお伺いします。

※ リスク・バジェット:最大で許容できるダウンサイド・リスクのこと

  ダウンサイド・リスク・マネジメント上、基準価額で見て過去12ヶ月のピーク(高値)からの下落率をマイナス15%~20%以内に収める目標としていますので、万一ファンドの基準価額がマイナス15%~20%下落した場合は、リスク・バジェットがゼロになります。
  まず、ご認識いただきたいのはリスク・バジェットがゼロから回復していくという事です。時間が経つにつれて過去12ヶ月のピークも変化していくため、取れるリスク量が回復していきますし、投資対象の価格が上昇すれば、さらにリスク・バジェットが回復する事も考えられます。そういう場合には、市場動向を見ながら徐々に短期債やキャッシュの組入れによるリスク調整を減らしていく、という動きになるのではないかと思います。

レンジ相場となった場合にはどんな運用方針で臨まれるのですか?

  全ての資産が凪となるようなレンジ相場は、トレンドフォロー型の運用手法の弱点と言われています。完全なレンジ相場ではトレンドに基づいた資産配分は難しくなりますが、当ファンドは世界中の資産への分散投資が根本にありますので、その際にはベースとなる分散投資のポートフォリオが構築されることになると考えています。
  また、株式・債券・コモディティ・リートやその他当ファンドが投資対象とする資産の全てがレンジ相場になることは過去にはなく、今後も考えにくいのではないかとも思われます。

アリアンツとの役割分担について

  トレンド・アロケーション・オープンが投資を行う、外国籍投資信託である、ダイナミック・マルチ・アセット・プラス・ファンドの運用者がアリアンツ・グローバル・インベスターズです。
  アリアンツ・グローバル・インベスターズの中でもマルチ・アセットの定量的な運用で長年の経験と実績をもつフランクフルトの運用チームがこのファンドの実質的な運用に当たっています。この運用チームは非常に生真面目で丁寧に運用をする、いわば日本の職人気質のようなものを持っている運用者達であると感じています。

最後に、いいファンドとはなにかと、第三者評価機関に求めることについてお聞かせ下さい。

  有価証券投資とは、日々価格が変動することが伴います。変動するリスクを取ることによってリターンが出るというのが有価証券投資ですから、それが変動している時にちゃんと情報提供やサポートをしてくれるファンドではないでしょうか。投資環境や運用状況を説明してもらうことによって、的確な投資判断につながっていくと思います。投資環境や運用状況に納得いただければ、安心して保有を継続してもらえますから。

  そういう意味で、いい運用会社というのは逆に選びやすいかもしれません。受益者向けにセミナーをやってくれる、情報を発信してくれる、ウィークリーの経済調査等のレポートを用意している・・・。共感してもらえるコンセプトがあるというのもその一つかもしれません。

  第三者評価機関には、定量的に評価したいいファンドと、定性的で目に見えにくい良い部分を両立して紹介頂ければと思います。一緒に投資家の裾野を広げる動きに取り組み、投信の魅力をお伝えすることができればと思います。

≪ Part1
<インタビュアー、記事執筆>
  高橋、白熊、桜町
<写真撮影等>
  加藤、黒川