eFundEVの川嶋です。

相変わらず表紙の説明をしている、この「目論見書読みこなし隊」のコラムですが、心配なことができました。○の中に数字が入る記号って⑳までなんですよ。今、まだ表紙の説明で⑩まできてしまって、このペースであと10回で終わるのでしょうか。。。

 さて、『第2回、第3回へーたの目論見書読みこなし隊』の続きです。やっと「属性区分」の最後の項目「特殊型」について書きます。

投信協会が定めた属性区分は、『投資対象資産』『決算頻度』『投資対象地域』『投資形態』『為替ヘッジ』『対象インデックス』『特殊型』の7つです。各分類のうちどれに該当するかを目論見書に記載しています。
但し、「投資形態」「為替ヘッジ」「対象インデックス」「特殊型」については該当する場合のみ記載することになっていますので、ファンドによって記載内容が若干異なります。

 【特殊型】
投資家に対して注意を喚起することが必要と思われる特殊な仕組みあるいは運用手法を用いている場合に、該当する手法が記載されます。

『ブル・ベア型』
この記載がされている場合、「ブル型」または「ベア型」のいずれかの運用手法が用いられています。『ブル』は英語のBullで、雄牛が角で下から上に突き上げて攻撃する姿がトレーダーが「買い」を示す動作に似ていることから名づけられ、「強気」を意味し、上場相場の時に利益が出る(基準価額が上昇する)ように作られるものです。
『ベア』は英語のbearで、熊が爪を振り下ろして攻撃する姿がトレーダーの「売り」の動作と似ていることから名づけられ、「弱気」を意味し、下落相場の時に利益が出る(基準価額が上昇する)ように作られるものです。
一般的には基準となる指数の2倍程度の収益を得ることを目指す商品が多いようです。

うーん、わかりませんね。。。
ブル・ベア型のファンドは株価指数先物(※1)や、債券先物(※2)、為替先物(※3)を組み入れて、指数やベンチマーク(※4)の動きに対し、同じ方向または逆の方向に連動することを目指す運用を行います。ブルは買建運用(※5)を目指し、ベアは売建運用(※6)を目指します。
買建や売建の持ち高状況をポジションといい、買建の持ち高が売建の持ち高を上回っている状態を「買い(ロング)ポジション」といい、売建の持ち高が買建の持ち高を上回っている状態を「売り(ショート)ポジション」といいます。
 (※1)「株価指数先物」とはあらかじめ設定した満期日に、日経225やTOPIXなど株価指数を現時点で取り決めた金額で売買する取引をいいます。
 (※2)「債券先物」とはあらかじめ設定した満期日に、債券を現時点で取り決めた金額で売買する取引をいいます。
 (※3)「為替先物」とはあらかじめ設定した満期日に、特定の外国通貨を現時点で取り決めた金額で売買する取引をいいます。
 (※4)ベンチマーク」とは投資信託が目安にしている指数(インデックス)のことをいいます。
 (※5)買建運用」とは将来的に値上がりする(上昇する)と判断した投資対象を買って、値上がりした時点で売って決済する投資手法で、決済をした時の差額が損益(プラスの時は収益、マイナスの時は損失)となります。
 (※6)売建運用」とは将来的に値下がりする(下落する)」と判断した投資対象を売って、値下がりした時点で買って決済する投資手法で、決済をした時の差額が損益(プラスの時は収益、マイナスの時は損失)となります。

さらに、ブル・ベア型のファンドはレバレッジをきかせることで、2倍、3倍に基準価額が変動することがあります。レバレッジが高くなるほど、利益も損失も大きくなる(ハイリスクハイリターン)ので、目論見書を良く見て何に投資しているか、どのような運用をしているか、自分のスタイルに合っているかを見極める必要があります。
『レバレッジ』とは小さな力で大きなものを動かすてこに例えて、少額の資金で大きな投資を行うことをいいます。資産運用業界における「てこの原理」ともいえます。具体的には、証券会社から資金を借りて投資を行う信用取引で何倍もの投資成果を狙うことです。

ブルベアのイメージを掴むためにちょっとまとめてみました。全て架空の話しです。

<とある数日の日経平均株価とブルベアファンド基準価額の推移>

上の表をグラフにするとこんな感じ

そして、この数日のブルファンドとベアファンドの動きはこんな感じ

  ブルファンド例
(20xx年1月1日)運用会社は先物■■を買いました。この先物■■は、後日日経平均株価を元に算出した金額で売ることになっています。
     ↓
(20xx年1月2日~1月6日)株価の上昇により先物■■の評価額が買った当日より上がり売買益がでました。純資産総額も増え、基準価額が上がりました。
     ↓
(20xx年1月7日~9日)1夜にして株が暴落。先物■■の評価額が買った当日より下がり、売買損がでました。純資産総額は減り、基準価額も下がりました。
     ↓
(20xx年1月10日~13日)株価がまた上昇してきました。先物■■の評価額が買った当日より上がり売買益がでました。純資産総額も増え、基準価額が上がりました。

上記のように指数の上昇と共に利益が出る運用を「ブル」といいます。

 ベアファンド例
(20xx年1月1日)運用会社は先物◆◆を売りました。この先物◆◆は、後日日経平均株価を元に算出した金額で買い戻すことになっています。
     ↓
(20xx年1月2日~1月6日)株価の上昇により先物◆◆の評価額が売った当日より上がり売買損がでました。純資産総額も減り、基準価額が下がりました。
     ↓
(20xx年1月7日~9日)1夜にして株が暴落。先物◆◆の評価額が売った当日より下がり、売買益がでました。純資産総額は増え、基準価額も上がりました。
     ↓
(20xx年1月10日~13日)株価がまた上昇してきました。先物◆◆の評価額が売った当日より上がり売買損がでました。純資産総額も減り、基準価額が下がりました。

上記のように指数のと逆の動きになる運用を「ベア」といいます。

理解できたようなできてないような・・・
これだから初心者にはますます敷居が高く感じられるんですよねー。

『条件付運用型』
仕組み債(一般的な債券にはみられないような特別な「仕組み」をもつ債券のこと)への投資や特殊な仕組みを用いることにより、基準価額、償還価額、分配金や償還日等の条件が決定されるタイプの投資信託のことです。ここで一概に「こういうファンドです」とは言えません。この記載がされている場合は必ず目論見書で内容を確認してください。

今回は新しい言葉がたくさん出てきましたね。これだと目論見書を読んで本当に理解したうえで購入する人って少ないのではないかと思ってしまいます。私が理解していないだけという話もありますが・・・(笑)

これ以上長くなるとまた怒られるので、今回はここまでにしておきます。では次回もお楽しみに!

<目論見書読みこなし隊>*****************************************************
①目論見書を読んでみよう http://www.efundev.com/blog/archives/350
②目論見書とは? http://www.efundev.com/blog/archives/423
③交付目論見書と請求目論見書 http://www.efundev.com/blog/archives/454
④表紙を見てみよう http://www.efundev.com/blog/archives/461
⑤商品分類 http://www.efundev.com/blog/archives/471
⑥属性区分(投資対象資産・決算頻度) http://www.efundev.com/blog/archives/569
⑦属性区分(投資対象地域) http://www.efundev.com/blog/archives/582
⑧属性区分(投資区分) http://www.efundev.com/blog/archives/642
⑨属性区分(為替ヘッジ、対象インデックス) http://www.efundev.com/blog/archives/682
⑩属性区分(特殊型-ブルベア型・条件付運用型) http://www.efundev.com/blog/archives/749
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